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  • Ryo Ito

ハワイのアーティストにインタビュー! vol.2/ケイト・ワッズワース(Kate Wadsworth)『リアルなハワイを感じる作品はどのように生みだされているの?』

更新日:2023年3月15日


MOKU MANU SURFERS © 2018 KATE WADSWORTH.


旅行で訪れて大好きになり、すぐにまた行きたくなる、そんな土地がありますか。


僕にとって、それはハワイ。


でもいまは、コロナや物価高、円安などでハワイには簡単に行かれません。


つのるハワイへの気持ちを少しでも解消したいと自宅に飾っているのが、ハワイの人々や景色を描いた、ハワイの空気感たっぷりのアートです。


どんな人物像や風景にハワイを感じるかは人によって違うでしょうが、今回紹介するハワイ・オアフ島のアーティスト、ケイト・ワッズワース(Kate Wadsworth)が描いているのが、まさに僕のイメージ通りのハワイ。


彼女の作品ならではのリアルで魅力的なハワイはどのようにして生み出されているものなのか、インタビューを通してお伝えしようと思います。


MONSTERA © 2020 KATE WADSWORTH.


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■Kate Wadsworth(ケイト・ワッズワース)

ハワイ・オアフ島のイラストレーター兼グラフィックデザイナー。コミュニケーションアートを学んだバージニア・コモンウェルス大学がある多文化都市・リッチモンドで具象画や都市スケッチへの興味を深めた。また、自然界にインスパイアされた大胆な配色と誇張されたフォルムによる実験的な制作、また、巧みでありながら意図的な線描によって物語を語る手法を好む。地元ハワイで開催される国際的サーフィン大会やゴルフトーナメント用のポスターをはじめ、国内外のクライアントとの制作実績も多い。


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アロハ・セイルズ ハワイ(以下、アロハ):

さっそくだけど、あなたは絵具を使って筆で作品を描いているんだよね?


ケイト・ワッズワース(以下、ケイト):

伝統的な絵筆そしてデジタルツール、つまりコンピューターの両方を活用しているわ。


アロハ:えっ、そうなんだ!作品の見た目から、てっきりアナログツールだけを使っているのかと思いこんでたよ。


ケイト:

わたしの作品制作はたいてい、紙と鉛筆のスケッチから始まる。そのスケッチの調整や色の検討にはiPad(アイパッド)を使っているの。その後はスケジュール次第だけど、アクリル絵具か、「Procreate」と「Photoshop」のようなデジタルツールで作品を仕上げているわ。


アナログとデジタル、どちらにも良さがあると思う。筆と絵具を使う伝統的な描画方法の「いままさに絵を描いているんだ」という手に伝わってくる感覚や、手作業だからこそ作品にもたらされるハッピーなアクシデントは素晴らしいものよ。一方で、時間的な制約への対処や選択や、調整・修正作業のしやすさという点ではデジタルツールに大きなメリットがあると思う。


アロハ:

なるほど。ところで、あなたがプロのアーティストになろうと決めたのはいつだったの?


ケイト:

ありふれた答えになってしまうかもしれないけど、子供の頃からアーティストになりたいと願い続けてきた。だから、小学校から高校までを通してアートの授業をずっと取り続けてきたし、大学でもイラストレーションを学ぼうと決めたの。


そして2017年に一大決心をして、フルタイムでデザインをするフリーランスのイラストレーターという仕事に飛び込んでからこれまで、ひたすらに前だけを見て突っ走ってきたわ。



NEXT LEFT © 2020 KATE WADSWORTH.


アロハ:

そうだったんだね。あなたは地元ハワイの人々や風景を描くことが多いけれど、作品のモチーフとしてどんな魅力があるの?


ケイト:

わたしが生まれ育ったハワイはさまざまな人種や言語、食、アートやなんかが混じりあい、まさに多様なカルチャーがミックスされている場所なの。これは他のどの地域にもない、ハワイならではの素晴らしい魅力だと思う。そして「アロハ・スピリッツ」もハワイならではの特別で独自のものよ。



KAHILI HILL © 2018 KATE WADSWORTH.


作品を通してわたしは、自分が体験できて、‟ホーム„と呼べる特別な場所でもあるハワイの人々や土地の‟アロハ„と‟LOVE„を讃えようとしているの。


アロハ:

そうなんだね。あなたが描くハワイの人々や風景が大好きだけど、それらは実在するものなの?


ケイト:

もちろん!若干インパクトを強めて描いてはいるけれど、作品に登場する風景は実際の場所が元になっているし、人物は友人やモデルになってくれた友達で、子供時代からの知り合いが多いわね。


とはいえ、あちこち変更はしてあるから、見た目がまったく同じとは限らないわ。いわゆる‟参考資料„よりはるかに役立つから、絵の題材用に友人を写真に撮るのは大好きよ。



MEAN GETAWAY © 2021 KATE WADSWORTH.


アロハ:

あなたの作品にあふれているパワフルなリアルさの訳がわかった気がするよ。いまの困難な時代を生きる人たちに作品を通じて体験してほしいことや感じてほしいことはある?


ケイト:

わたしの絵は、サマー・バケーションへのノスタルジックな感覚、つまり‟エンドレス・サマー(終わりなき夏)のバイブスを呼び覚ますと思う。わたしは、多くの作品でビーチバイクやスケボーを楽しみ、もしかしたらちょっとしたトラブルに巻き込まれつつあるかもしれない若者たちの姿を描いている。その多くは1年の90%が夏のような感覚のハワイで生まれ育った自分の子供時代の体験にインスパイアされたものなの。


見てくれた人が温かさや幸福感、友情や遊び心のような感覚を体感してくれたらうれしいわ。


アロハ:なるほど。だからこそ僕はあなたの作品が大好きなんだと思うな最後に、今後のプロジェクトについて教えてもらえる?


ケイト:

ペンギン・ブックスの「Kokira(コキラ)」というシリーズから、今年(2023年)の夏に、わやしがイラストを手掛けた初の絵本が発売予定よ。タイトルは『GIRLS ON WHEELS(ガールズ・オン・ウィールズ)』。インドのスケートボード革命にインスパイアされてSrividhya Venkatという作家が書いた素敵なストーリーで、スケボーを練習する女子3人の友情物語なの。



2023年8月8日に発売予定の絵本『GIRLS ON WHEELS』(ペンギン・ブックス)


アロハ:

それはおめでとう!早速チェックしてみるね。今日はどうもありがとう!


ケイト:

こちらこそ!



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僕がハワイを好きなのは、いつも明るい笑顔の人々と、海、空、山、草木や花々など、この上なく素晴らしい自然があるからです。ハワイで出会うことができるそれらを作品の中にしっかりと落とし込めるのは、ハワイで生まれ育ち、生のハワイに日常的にじかに触れ続けてきたケイトのような地元アーティストならではの特権でしょう。


ケイトの作品についてもっと知りたいと調べていたら、制作プロセスを撮影したYouTube動画を見つけました。もし興味があれば、こちらもチェックしてみてくださいね。



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