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  • Ryo Ito

ハワイのアーティストにインタビュー! vol.3 クリス・ウォン(Kris Wong)『唯一無二!クリスのアートの素晴らしさをお伝えします』

更新日:2023年3月19日


今回紹介するアーティストのクリス・ウォンがデザインしたノートカード © Kris Wong Design


ハワイ諸島最大の面積を持ハワイ島の次に大きな島がマウイ島です。島の魅力は、雄大なハレアカラ火山や、独特な地形で知られるイアオ渓谷をはじめとする自然スポットのかずかず。もちろん島内にはハワイならではの美しいビーチもたくさんあります。


今回は、このマウイ島で制作を行っているアーティスト、Kris Wong(クリス・ウォン)に話を聞きました。




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■Kris Wong/クリス・ウォン

マウイ島に暮らし(インタビュー当時)、その素晴らしい自然とアウトドアにインスパイアされた創作活動を行っているアーティスト兼デザイナー。自身が世界で目にする楽しみや喜びを作品で表現。「ハイビスカスの花とモンステラの葉が大好き」と話す。


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聞くとクリスは、ハワイ生まれ&育ちではなく、アメリカ本土・カリフォルニアからハワイのマウイ島に移住してきたといいます。彼女とマウイ島との出合いについての話題からインタビューは始まりました。


アロハ・セイルズ ハワイ(以下、アロハ):

マウイ島にはいつ移住したの? なぜ移住をしたの?


クリス・ウォン(以下、クリス):

大学卒業後に「人生のペースを変えたい」と片道の航空チケットを手に移り住んだの(笑)。わたしは水の中で過ごすのがすごく好きな人なんだけど、自分がプレイするすべてのウォータースポーツができて、生きるスピードも新しく変えられるマウイ島に移住したというわけ。


アロハ:

マウイ島に限らずハワイには、のんびりした時間が流れているよね。あなたの作品は伸びやかで自由な雰囲気が魅力だけど、それはあなたがハワイという土地で制作しているからかもしれないね。ところで、ハワイには幾つかの島があるけれど、その中からマウイ島を移住先に選んだ理由はあるの?


クリス:

以前、家族とマウイ島を訪れた時にすっかり夢中になってしまったの。友人も何人かできて、他の島々よりずっと慣れていた場所だったことがマウイを選んだ理由のひとつ。マウイ以外の島にも訪れたことはあって、それぞれに美しさと個性があると思うけれど、マウイの雰囲気や空気の流れが好きで、自分と一番本能的にフィットしたことも理由かな。こんなふうに物事がうまく進んで、最終的にこの場所にたどり着くことができて本当にうれしいわ。



© Kris Wong Design


アロハ:

作品のモチーフによく選んでいるハワイの美しい自然に初めて触れた時のことを教えて。


クリス:

小さな子供の時からずっと「アイランド・ライフ(ハワイ流の暮らし)」に憧れていたの。あと、自分のノートによくハイビスカスやプルメリアの花を落書きしてたな。それと、わたしは屋外で活動すること、ハワイ中のあちこちをハイキングし、サーフィンや海水浴をして過ごすのが大好きなの。そうしてハワイの大地と海の魅力を少しずつ発見していって、すっかり虜になってしまったというわけ。





アロハ:

あなたの作品からはハワイを愛する気持ちがすごく伝わってくるし、ハワイの雰囲気が感じられて、眺めていると自然にリラックスできるのがいいよね。あなたはそんなハワイの自然を水彩画によく描くけれど、水彩画の魅力について聞かせてもらえる?


クリス:

水彩画はちょっぴり結果の予想がつきにくいところが大好き。「こうしたい」っていうイメージとはちょっと違った作品が描き出されるのね。そんな時折のサプライズがとっても楽しいのよ。


アロハ:

制作にはどんな道具を使っているの?


クリス:

版画やアクリル画も試したことはあるけれど、いまは、絵具と絵筆を使うやり方か、

「Procreate」というアプリを使ってiPadで描くやり方の二つが好きかな。



© Kris Wong Design


アロハ:

アナログとデジタル両方を使うアーティストはいま多いよね。ところで、布地やクッションなどのファブリックアイテムや壁紙など、シームレスな(つなぎ目がない)繰り返し模様の「サーフェイス・デザイン」もよく制作しているよね。このようなデザインを数多く手がけているのはなぜ?


クリス:

まず私自身裁縫をよくするし、ファブリックアイテムが大好きなの。それもあって、自宅用にキッチンタオルやコースターなんかの縫物をしたり、キルト用の布地をデザインしたり、友達や家族にスペシャルな贈り物を作ったりするのが本当に好きなのね。

特に楽しいのが、私自身が大好きなトロピカル柄のデザインをすること。ファブリックアイテムや壁紙のような「サーフェイス・デザイン」はものすごく楽しいし、私の作品をたくさんの別のアイテムへと広げていかれるのが魅力ね。


▶インスタ動画でクリスの「サーフェイス・デザイン」をチェック!


自分の作品が様々な製品や家庭用品、手縫いのプロダクトになったのを目にすると、とても達成感を感じるわ。



© Kris Wong Design


アロハ:

ただ飾るだけじゃなく、雑貨やファブリック、壁紙など、暮らしの中で実用を兼ねてアートを楽しめるのってとても素敵なことだと思う。最後に、あなたの夢やこれからの目標について教えてもらえる?


クリス:

一番大きな夢のひとつは、ファブリックアイテムのコレクションをデザインして、それが世界中のストアで売られているのを見ること。この夢をかなえることは私にとってまさに‟世界„を意味しているの。いまだと、私がデザインした生地や壁紙は

で買うことができるから、興味があったらぜひチェックしてみてほしいな。


アロハ:

実は、いままであなたの作品にとても魅かれながらその理由が自分ではよくわかっていなかったんだけど、今日のインタビューでかなりクリアになったよ。今回は素晴らしい機会を本当にありがとう。


クリス:

こちらこそ。


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ハワイの自然への愛が、彼女ならではの洗練されたスタイルで表現されているクリスの作品。彼女がデザインした布地や壁紙は、そのアート作品を暮らしの中へと自然な形で取り入れ、日常的に楽しむのにぴったりのアイテムです。美術館の展示品とはひと味違う、生活に寄り添うように存在するアートの価値や魅力を再発見できたインタビューでした。









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