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Ryo Ito

ハワイのアーティストにインタビュー! vol.1/ケルシー・デイナ(Kelsie Dayna)『パンデミックでキャリアチェンジ!ハッピーがあふれ出てくるイラストのヒミツとは?』

更新日:2023年4月11日


Mu'umu'u Mele © Kelsie Dayna Designs


わたしが自宅に飾るア―トを選ぶ時に大切にしているのが「インスピレーション」。「これ好き!」という直観は意外とバカに出来ないものだと思います。


今回紹介するアーティストのケルシー・デイナ(Kelsie Dayna)も、彼女の作品をインスタで見て一目ぼれして以来、とても気になっていた存在でした。


ケルシーの自画像イラスト 



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■Kelsie Dayna/ケルシー・デイナ

ホノルルを拠点とするイラストレーター兼アーティスト。生まれ育った地元オアフ島の環境に大きく影響のもとに生み出される作品を通じて、退屈な日常に楽しさと笑顔をもたらすことを目指している。


website

Instagram

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ハワイ・オアフ島の中心都市、ホノルルで生まれ育ったケルシー。

もともとモノづくりは大好きだったそうですが、プロのアーティストになることは現実的な人生の選択肢でないと当初は考えていたそうです。


そんな彼女がアーティストとしてのキャリアをなぜ選ぶことになったのかという質問からインタビューはスタートしました。



アロハ・セイルズ ハワイ(以下、アロハ):

あなたがプロのアーティストになるという目標を初めて抱いたのはいつだったの?


ケルシー・デイナ(以下・ケルシー):

アートでキャリアを築いていきたいと心に決めたのは2年前なの。


アロハ:

何かきっかけがあったの?


ケルシー:

パンデミックの影響でオフィスでの仕事がなくなったことで、これまでにはなかった完全に自由な時間が手に入った。それでアーティスティックな活動にもっと注力できるようになったのね。アートはこれまでずっと私の人生の中にあったものだけど、パンデミックが起こるまではアートで生計を立てていこうだなんて真剣に考えたことはなかったのよ。


アロハ:

それは大きなできごとだったね。ところで、あなたのクリエイティブな遺伝子はふたりのおばあさまから受け継いだものだそうだね。彼らから学んだことの中でいまのアーティストとしての活動に役立っていることはある?


ケルシー:

ホノルルのカイムキ地区でお針子をしていたふたりから学んだ最大のものは「忍耐力」だと思う。当時はいまと時代が違ったけれど、彼らが女性としてクリエイティブなビジネスを始めるには‟耐える„ことが求められたの。そんなふたりは、アートのビジネスに本気で取り組む上で超必須の「ハードワーク」、そして「勇気」の素晴らしいお手本になってくれているわ。



Singing Spam © Kelsie Dayna Designs


アロハ:

あなたの作品には、ハワイならではの人物や自然物がポップでカラフルに描かれているけれど、作品に使う色を選ぶ上で一番大切にしているのは何?


ケルシー:

私が色選びで一番大事にしているのは「ムード」、つまり私が作品を見る人にどんな風に感じてほしいかなの。色は、作品のトーンや温度感、ムードを決める上でとても重要なものだと思う。色そのものが、単体でストーリーを語ることができるものだから、そのことは作品に使う色の組み合わせを決める時にいつも考えているわ。


色づかいはアーティストとしての自分自身の代理人のようなものであるべきだと思うし、個性的なスタイルを生み出す上でも役立つものなの。


旅行情報サイト『Fodor's Travel』用にケルシーが描いたイラスト

© Kelsie Dayna Designs


アロハ:なるほど。個人的な意見だけど、あなたの作品の魅力のひとつは、マンガや似顔絵などを思わせるようなシンプルな描画のスタイルだと思う。これは何か意図があってのことなの?


ケルシー:私がこのスタイルに引かれるのは、作品を見る人たちにとっての親しみやすさとわかりやすさがあるから。見る人に対して、あるイメージや作品をやさしく穏やかなやり方で届けるのに役立つの。つまり、人々と作品との関係性がより生まれやすくなるスタイルだと思う。



Shaka Rainbow © Kelsie Dayna Designs


アロハ:

そうやって生み出されたあなたの作品が、見る人にどんな風に受け取られたらいいと思う? 特にパンデミックを経た人々にどのような体験をしたり、感情を持ったりしてほしい?


ケルシー:

明るい輝きや楽しさ、カラフルさを感じてもらえたらいいな。人生は真剣に取り組むには短すぎるものだから、もし私が作品を通して誰かの気持ちを明るくできたり、日々の暮らしにスマイルをもたらすことができたりしたら、私はアーティストとしての役割を果たしたことになると思うわ。


アロハ:

次の作品も楽しみにしているね。今日は話を聞かせてくれてありがとう。


ケルシー:

こちらこそ。


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純粋なイラスト作品だけでなく、お菓子のパッケージイラストや地元のカフェ学校の壁を飾るウォルアート(壁画)の制作も手がけているケルシー。


ホノルルにあるキッズカフェ『Keiki & The Pineapple』の店内の壁にケルシーが描いたウォルアート https://www.kelsiedayna.com/keiki-the-pineapple-wall-mural


そんな彼女のアーティストとしての目標は、毎年一度、ホノルル・カカアコ地区で行われるウォルアート制作イベント「POW! WOW! HAWAI‘I」に参加することだそう。地元民だけでなく、旅行客にも人気のあるカカアコ地区のウォルアート群。ケルシーの作品がそこに登場する日が待ち遠しくてなりません。





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